新製品のその後の売れ行きを大きく左右するのが口コミサイトなどでのレビューの評価ですが、一部のメーカーが、高評価をゲットして上々な売れ行きを確認した後、
ハードウェアの部品を性能の劣った安物に変更するという手口を採っていることが指摘されています。
http://gigazine.net/news/20140618-switch-cheaper-p... 性能の割に安価なソリッドステートドライブ(SSD)を提供することで知られるKingstonが、高評価のレビューを獲得した後、
SSDの部材を安物に変更するという手口を採っているということをExtremeTechが暴いています。
問題のSSDはKingstonの「V300」シリーズで、リリース直後から性能の高さに比較して破格の安さから非常に高いコストパフォーマンスを持つとの評価を得たこともあり、SSD市場で人気となっているモデルです。
ExtremeTechによると、デビュー当初、V300は高速なデータ転送が可能な同期型NANDメモリ(25nmプロセス)を採用していましたが、
高評価レビューを得て売れ行きに勢いが付いた後、ひそかに転送速度の劣る非同期型のNANDメモリ(20nmプロセス)に変更したとのこと。
このNANDメモリの変更はプロセスルールの微細化された新しいパーツへの変更で、コストダウンを図るために新しいパーツに変更したこと自体は責められるものではなさそうですが、
Nordichardwareによる性能評価試験では、パーツ変更後のV300は前モデルのV200よりも性能が劣っていることが明らかになっており、NANDメモリ変更による性能の劣化は明らかとのこと。
また、ExtremeTechがKingstonのこの巧妙な「戦略」に気付いた後、数カ月間にわたって追跡調査している最中に、新たにPNYも同様の戦略を採っていることが判明しました。
PNY製SSD「Optima」はSandForce製のコントローラを採用していると公表しているにも関わらず、異なるコントローラが使われていることに気付いたユーザーがPNYに質問したところ、
「弊社ではお客様に最善のソリューションを提供するため複数のコントローラを採用しています」と回答したとのこと。
ただし、このユーザーが行ったベンチマークではSnadForce製コントローラよりも低い性能であったとのことで、「最善のソリューション」とはほど遠い結果に終わっています。
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